この度、FUPC指導会員である佐藤尚先生にFUPC会員がインタビューを実施いたしました。
今回のインタビューは取材・記事の執筆・写真撮影を学生がさせていただき、大変貴重な体験となりました。
レポートが完成いたしましたので是非ご覧ください。

お話を聞いた人(敬称略)
佐藤 尚|風景写真家・日本風景写真家協会会員・FUPC指導会員

聞き手(50音順)
浅見|日本工業大学
小柴|中央大学
長谷川|神奈川大学
前田|工学院大学


挨拶からはじまる
佐藤尚流。

普段から47都道府県を車で車中泊をしながら撮影しているという佐藤尚先生。
実は愛車は軽トラではないそうです…

軽トラの魅力とは

最初は、農村風景や漁村風景にアクセントとして似合うから、なんとなく絡めて撮っていたんだけど、次第にそれだけじゃないということに気付いたんですね。それは何か、というと軽トラックは生活の匂いをたっぷり持っているから。乗っている人に話を聞けばそこの土地の話を聞ける。その結果、会話ができる。話が上手になる。という具合にいいこと尽くしなんです。

撮影地でのコミュニケーションは
軽トラがきっかけ

写真を撮らせて下さい。は勿論ありますが、軽トラックがあることで土地の人と会話が生まれるということはとってもあります。いきなりこの田んぼを撮らせて下さい、あなたの写真を撮らせて下さい。というよりは、軽トラックを撮らせて下さい。から入るとすっごい和むんですよ。相手からしたら何でこんなの撮るんだって思われてるかもしれませんが、そこからコレはなに運んでいるの。これはなに乗っけてるんですか。と、どんどん話が広がっていくので、そんな意味合いもあり軽トラックに近づいていく感じです。

僕自身、軽トラックを撮る以前は、あまり喋るほうではなかったんです。だけど農家の方達とお喋りしているうちに会話は難しくないということに気付けて、しかも意外にも皆さん好意的で叱られるということはほとんど無いんです。そんな事を続けているうちに会話が楽しくなりました。

最初は軽トラを撮れていなかった

以前は見た目を気にして撮っていたんです。どっちから撮ればかっこいいだろうとか。それを次第に(軽トラの)中身に視点を向けるようになり、この車はどこへ行くんだろう。どこから来たんだろう。何を積んでいるんだろう。どういう役割があるんだろうなんていう考え方に変えてみたらコレだという写真が撮れるようになりました。

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